タイトルに惹かれて買った『罪と罰』の四十二頁でねむらす栞
うたたねをしたあの窓辺でもう一度瞼とじたら君にあえるか
鍵守がいねむりする間に楽園のうら手に回る午後3時すぎ
終わらない夏休みのそのうらがわで青い憧憬いだきて眠る
飛行機もとばない午後の五時限めきみの寝息に耳そばだてる
◇ ◇ ◇
こんにちは。昴屋スバルです。
第二回目は「ねむる」をテーマにした歌をひっぱりだしてきました。
ひらがなで書くとポケモンっぽいね! 全回復後の2ターンを耐えきれるかな?
というわけで、つらつらとよもやま話です。
○一首目 06/08
高校文芸コンクールに応募した一首です。
ありがたいことに、この歌をふくむ四首で優秀賞を頂くことができました。
繊細でいいねーとの褒め言葉を賜ることができたのを覚えております。
ちょっとでも褒めてもらえると、やっぱり励みになりますね。
本格的に短歌をつくりはじめようと思ったのはこのときからだったかも。
内容的にはですね、えーっと……まあ、
カッコつけて買ったどすとえふすきーに早々挫折しちゃったって歌なんですよ!(身も蓋もないのだった)
○二首目 07/夏
高校文芸コンクールに応募した一首です。
ご覧の通りベタベタで没個性の極みです。当然のように箸にも棒にも引っかかりませんでしたw
海辺の小さなコテージ。開け放された窓に薄いカーテンが揺れて、潮風が流れ込んでくる……
そんな感じでしょうか。
または図書館とか。
昼下がりの陽光で室内の塵がきらめくなか、分厚い本を枕にして……なんてのも詩的な妄想であります。
窓開けんな! ページが勝手にめくれるだろ! というツッコミはしないでくださいw
○三首目 08/06
卒業生誌原稿に掲載した一首です。
ロココ絵画っぽい甘い牧歌的雰囲気を出したかったみたいです。
「楽園の鍵守」は、天国の門を守っている聖ペテロをイメージしました。
前述のとおり、雰囲気重視で詠んだので(ノリだけで詠んだともいう)あんまり深い意味はないです。
どういう意図があるのか自分でもよく分かんないですw
裏口突破しようとしている人物は、真正面から天国に入れなくなるようなことをしたのかなあ。
罪びとというよりはいたずら小僧っぽい感じもする。
○四首目 08/08/26
今回は雰囲気作品が多いなあ。ぼんやり夢心地の調子なのは「ねむる」だからなんでしょうか。
こいつもノリと勢いだけの作品なので、解説するのは野暮ってものです。
しかしそれではあっさり話が終わってしまうので、強いてでっち上げてみようw
終わらない夏休み=小さいころの夏休み、のイメージでしょうか。
実際のところ、大学の夏休みと比べればかなり短いものだとは思うのですが、
休みの真っ最中はいつまでーもヘヴン状態が続くような錯覚に陥ってしまうという。
(だから最終日の夜に泣きながら宿題を片付ける少年少女が後をたたないわけですw)
一瞬が永遠のものであった幼少時代に帰りたいと思う気持ちが「青い憧憬」なのかもしれません。
「青い」っていいよね。なんか、これひとつ付けただけで急にブンガクっぽくなって便利だよね。
実際は赤い色のほうが好みです。視覚的な意味で。
○五首目
ゆるーいたるーい感じを出したかったんです。
英語教師が念仏を発し、変わり映えのない青空を見やりながら。
時が止まったような教室空間で、ただひとつ、あの人の寝息だけがしずかに時間を動かしていく。
ロマンチックですね! 青春だよ! ちなみに完全フィクションですw
ひとの恋愛を空想することほど楽しいことってないですよ。全身全霊、恋せよ高校生!
◇ ◇ ◇
テーマの持つ効果なのでしょうか。全体的にとにかくゆるいw
一日8時間は寝ないとしなびてしまう昴屋だからなのかもしれません。
んじゃまー、ぼちぼち午睡が恋しくなってきましたので、この辺で……むにゃむにゃ。
2008年10月22日 昴屋スバル